【完】クールな君に胸キュン中!
どれだけ冷たく突き放しても、何度も何度もめげずに距離を縮めようとしてくる。
目を逸らそうとする俺の視界に、強引にわって入ってくるんだ。
『桐谷くん!』
毎日かかさず、俺に明るい笑顔を見せてくる折原奈乃。
それを無視するには、あの笑顔は眩しすぎる。
そのおかげって言うのもなんだけど、俺はいつしか、この日常が当たり前になってきてしまった。
そばにいないと落ち着かない。
他の男といると、無性にイライラする。
気づいたら、俺の心の中にあんたは土足で踏み込んできていたんだ。
こんなの……認めたくないけど。