【完】クールな君に胸キュン中!
HRが終わり、担任が教室から出て行くと、俺は市原のもとへ向かった。
「市原、聞きたいことがあるんだけど」
俺の言葉に、突然話しかけられた市原はポカンとしている。
「昨日、あいつを閉じ込めた阿部って人、何組か知ってる?」
そう聞くと、すぐに悟ったみたいで市原は詳しく教えてくれた。
俺はすぐに、その阿部って人がいるクラスに向かう。
そして近くにいる人に呼んできてもらうよう頼むと、すぐにその女は嘘くさい笑顔を浮かべて俺のもとへ来た。
……こいつが阿部か。
「桐谷くん、どうしたの?」
俺の直々の呼び出しに、阿部って女は少し頬を赤らめてる。
何を誤解してるのやら……。
こういうヤツと関わるのが、1番めんどくさい。