【完】クールな君に胸キュン中!
「桐谷くん、ひとつ質問してもいいですか?」
「嫌です」
「どうして桐谷くんは、誰からの告白も断るんですか?」
「嫌つったよね今」
階段を下りながら質問すると、横目でチラリと見下してくる桐谷くん。
あたしが尚も負けじとニコニコしてるから、興が削がれたのだろう。
ため息をつきながら前を向いた。
やっと教えてくれる気になってくれたらしい。
「だって俺、好きな人いるし」
「へー!桐谷くん、好きな人いるん、だ……」
……えっ?
――ズルッ、ズベベベベベベベベーン!!
「!?」
「きゃー!!!女の子が階段から落ちたぁぁ!!!」