【完】クールな君に胸キュン中!
奈乃ちゃんの味方……か。
その言葉に、引っかかる。
だって、自分はできる限り協力するから……頼むから、あいつを救ってやってくれって、まるでお願いされてるみたい。
そのことに関して、いちいち深く追求しようとは思わないけど。
「あ、じゃあ、ひとつ質問していいですか?」
「ん?なになに? あ、てか敬語いいよ。同い年なんだし」
「あ、うん、わかった。 ええっと……桐谷くんが昨日、ピアスをしてたんだよね」
「ほう……それはもしや、青いピアスかな?」
「そう、それ!」
この人、桐谷くんのことすごく知ってる。
あたしよりも、ずっと。
……そう考えると、あたしって桐谷くんのこと知らなすぎなんだなぁ。
なんだか突きつけられた事実に、少し胸が痛む。
……って、まだまだ!これから知ってけばいいんだから!