【完】クールな君に胸キュン中!
「……どんな桐谷でも、君は受け止めれる?」
試すような口ぶり。
どうしてそんな、悲しいことを言うのか。
まるで自分は、受け止められなかったみたいに。
「受け止めるよ」
「……そう」
あたしの言葉に、松岡くんはふっと笑みをこぼした。
そのあとすぐに、生徒指導の先生が戻ってきて、もう掃除の時間も終わったから帰りの準備をしてこいと言われた。
だから、先生に連れてかれた松岡くんとはそれきり話せずじまいで、桐谷くんの秘密の残したまま、1泊2日のオリエンテーングは終わった。