【完】クールな君に胸キュン中!
ドキリとした。
だって、図星だったから。
自分の過去を他人に明かすことは、あたしには到底できない。
踏み込まれたら、とても辛い。
そう思うからだ。いや、絶対にそうだから。
「俺は嫌われてでも、あいつがまたバスケやってくれんならなんでもいいんだ。
助けてやりたい。苦しみから」
「…………」
松岡くんの言葉が身に染みる。
無力なあたしにできること。
それって一体、なんだろう……?