【完】クールな君に胸キュン中!



……ん?



必死だった。

決死だった。


だから大事なところで噛んでしまったことに気づくのに、3秒はかかってしまった。




「ぶはっ」



桐谷くんがあたしから顔を逸らして噴き出すように笑った。



「な……っ!!」



あわわわわっ!


自分の失態にみるみるうちに顔が熱くなってくる。


あたしってなんで、こうも大事なときに限ってかっこつかないんだろう……!



あぁぁぁぁっ。


未だに桐谷くんの体がふるふるしてる。笑いを耐えている。


笑ってくれたことに関しては結果オーライと言いたいところだけど、それってこの場面としてどうなんだろう……!


< 182 / 453 >

この作品をシェア

pagetop