【完】クールな君に胸キュン中!
……ん?
必死だった。
決死だった。
だから大事なところで噛んでしまったことに気づくのに、3秒はかかってしまった。
「ぶはっ」
桐谷くんがあたしから顔を逸らして噴き出すように笑った。
「な……っ!!」
あわわわわっ!
自分の失態にみるみるうちに顔が熱くなってくる。
あたしってなんで、こうも大事なときに限ってかっこつかないんだろう……!
あぁぁぁぁっ。
未だに桐谷くんの体がふるふるしてる。笑いを耐えている。
笑ってくれたことに関しては結果オーライと言いたいところだけど、それってこの場面としてどうなんだろう……!