【完】クールな君に胸キュン中!
バスケ部の先輩も、俺たち後輩に優しかった。
「おい桐谷〜!お前らさっき部室でなんかおいしい話してたろ?
俺らにも聞かせろっ!このヤローっ!」
「うわっ!やめ、やめてください!先輩っ!!」
ドッと体育館では、大きな笑い声が響く。
先輩達は優しいけど、からかうのも好きだから困る。
……それでも俺は、この部のメンバーが大好きだった。
大好きだったんだ。
どれだけの時間が経っても、ずっとこの仲の良さは変わらないって、信じていたから。