【完】クールな君に胸キュン中!
それでも俺は、こんなことで負けるもんかと、意地でもバスケ部をやめることはなかった。
だって、唯一の救いがいたから。
落ち込んでる俺を、いつだって傍で支えてくれたのは、徹。
「俺はお前が悪くねぇの、知ってるから!」
泣いた。
男のくせに、男の前で、情けないほど涙が出た。
徹と俺は、とある約束をしたんだ。
辛いのは今だけ。先輩の引退試合を迎えたら、嫌がらせする先輩達もいなくなる。
そしたら新しいメンバーで、また楽しく部活始めよう。
だから、今は耐えて、耐えて、耐え抜いて、絶対に試合で見返してやるんだって。
1ヶ月の我慢だ。
徹がいれば乗り越えられる。