【完】クールな君に胸キュン中!
天の邪鬼
翌日。
あたしは昨日から、心に決めていることがあった。
「折原!今日も実行委員で残らないといけないみたいだから……」
「イッチー、ごめん!」
あたしは話しかけてきてくれたイッチーに素早く手を合わせて謝る。
「えっ?」
「あたし、今日は放課後に用があって……だから……!」
「だから、代わりに私が実行委員にでるね」
ナイスタイミングでやってきた舞ちゃんが、あたしの言葉をかぶせてイッチーにそう言う。
するとイッチーは目を輝かせた。
「えっ、まじで!?」
やっべ!奈乃ちゃんじゃなくて中野さんと一緒にとか、嬉しすぎるんですけど……!
……心の声が顔に出過ぎでっせ。イッチーさんよ。
まぁ、いい。
これであたしは放課後に、行動できる。