【完】クールな君に胸キュン中!
――ガラッ。
ふいに、教室のドアが開いた。
登校してきたであろう、桐谷くんが教室に入ってきて、パチリと目があう。
だけど桐谷くんは、ふいっと恥ずかしそうに目をそらしてしまった。
……わぁぁぁっ。
桐谷くんの頬が、心なしか赤い。
たぶん、照れてるんだろう。
昨日、あ、あ、あ……あんなことっ、しちゃったし……っ。
抱きしめ合っちゃったしぃぃぃっ。
昨日のあたしは確かに、大胆だった。
図々しいというより大胆だった!
でも桐谷くん、その照れ方は反則!
可愛すぎまで悶えてしまうでしょうがっ!!
今すぐ顔を伏せて、机をバンバン叩きたい衝動に駆られたが、周りの迷惑を配慮してグッとこらえた。
でも良かった。
あたし、ちょっとは桐谷くんに近づけたかな?