【完】クールな君に胸キュン中!
そして現在、ふたり並んで帰り道を歩いていた。
前は半径5mは離れてたのに、今じゃほぼ寄り添ってる状態。
それは、今までのあたし達の関係では考えられないものだった。
こうやって隣にいても、咎められることもない。
そんな些細なことが嬉しくて、さっきからニヤニヤがおさまらない。
「なに笑ってんの?」
「えへへ。幸せだなーって思って」
「なにが?」
「こうやって今、桐谷くんの隣をあたしが独占できてることが」
そう言うと、桐谷くんはふっと笑った。
「なにそれ。安い幸せだな」
「安くないよ!超高級料理だよ!和食でいう鯛だよ!めでたい!」
「俺はたまにあんたの発想がよくわからなくなる」
でしょーね!!
ていうか、桐谷くんがめでたい!とか言ってたらキャラ崩壊しちゃうから是非ともやめていただきたいけどね!