【完】クールな君に胸キュン中!




「……!!」



嘘……なんで?



「やっぱ奈乃じゃん!うっわ、懐かしい〜!」



ケラケラ笑いながらそう言ってあたしに近づいてくるのは……わりと派手めな格好をした女の子。


もとい、あたしの中学の頃の同級生だった。



「誰?知り合い?」


「あ……うん。中学のときのクラスメイト……」



桐谷くんに聞かれ、あわてて答える。



「はじめましてー。奈乃と同じ中学だった須賀(すが)です」



須賀さんは、桐谷くんにニコリと微笑む。


だけどすぐにあたしへと視点を変えた。



「奈乃ってここの高校に通ってたんだ。どおりで全然会わないワケだ。
あ、あたしはね、今日たまたまバスケ部の友達の応援にきてたの」



「そう……なんだ」



「てかそんなことはどうでもいいや。この人、奈乃の彼氏?」



< 348 / 453 >

この作品をシェア

pagetop