【完】クールな君に胸キュン中!
――『まじあんたの行動って考えなしでムカつくんだよね。邪魔だから、ここにちょっと間入っといて』
バンッと締められたドア。
暗い体育館倉庫。
ジメジメとした雰囲気に、外では雨が降っている。
須賀さんは、中学の頃からあたしのことが気に入らなくて、ことごとくあたしのことをからかってきた。
ひとりきりの空間の中で、カミナリが轟いた瞬間、あたしの中で何かが壊れる音がした。
……怖い……怖い怖い怖い……助けてっ!!
必死に心の中で叫びながら、耳を塞ぎ、その場に縮こまった。
こんなに叫んでるのに、助けを求めてるのに、誰も助けてくれない。
どうしてあたしが……?
……神様なんて、いるもんか。
……やっぱり私は、ひとりぼっちなんだ……。