【完】クールな君に胸キュン中!
「まぁ、時期に別れるんだったら撮る必要ないけどね」
須賀さんが、頬杖をつきながらジュースを飲み、言葉を発する。
「つか、あんたを好きとか本当に趣味悪いわ〜。桐谷くん、きもちわるーい。あんたの相手なんかしてるからバスケ下手なんじゃないの?」
キャハハと笑いながら、桐谷くんのことをバカにする須賀さん。
その高笑いが、あたしにとっては耳障りだった。
バスケが下手……?
そんなワケない。
ちゃんと桐谷くんは、毎日部活の練習に励んでいる。
現役の子と比べれば、多少のブランクがあるから劣る部分もあるかもしれない。
けど、バスケのことを何も知らないあなた達に……。
桐谷くんの過去を何も知らないあなた達に……。
いったい何がわかるって言うの?
もう耐えられない……!
「桐谷くんのことは、悪く言わないで……!」