【完】クールな君に胸キュン中!




「じゃあ折原は、前に出ていろいろやってもらうからな」



「はーい」




そう返事をしてあたしは自分の席まで行き、カバンを置きに行く。



そのとき舞ちゃんの席を通り過ぎたところで、小声で「どうしたのその頬」と聞かれた。



舞ちゃんがあたしがビンタされたの気づいてくれたことが嬉しくて、



「お母さんに寝坊して叩かれたの!」



と、テンション高いまま小声で言っちゃった。




「しょーもな」



グサッ。


つ、冷たい。



あからさまに今、〝聞くんじゃなかった〟って目、してたよね?ね!?




だけど知ってるよ。


舞ちゃんはあたしを心配してくれてるんだってこと。




内緒話してくれたことがすごく嬉しくって、ルンルン気分で再び前にでた。


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