【完】クールな君に胸キュン中!
あたしがみんなに向かって、なけなしに叫んだのが珍しかったんだろう。
みんな、驚いて声を失ってる。
この人たちに、初めて反抗した……。
「……い、言わないわよ。別に」
「…………」
そうか。
なら、いいや。
この人たちは、ただあたしが気に入らないだけなんだ。
あたしのせいで、桐谷くんの株を落とすくらいなら……距離をおいた方がいいね。
桐谷くんがバスケをするために、邪魔なものは全て排除しなきゃ。
……そう、彼女達とあたしの存在を。