【完】クールな君に胸キュン中!
「……わかった。
ごめんけど、あたし帰るね。じゃあこれ、お金」
そして、今日も脅迫されるであろう金額を置いて、あたしは用があるからと言ってカラオケ屋を出た。
みんな呆然としていて、出て行くあたしを呼び止めることもしなかった。
外に出て、ふぅっと大きく息をつく。
まだ、足がガクガクと震えてる。
怖かった。
だけどようやく、言い返せた。
散々桐谷くんのことを悪く言われてしまったあとだけど……。
でも、これで覚悟が決まった。
あたしは、桐谷くんのそばにいないほうがいいんだ。