【完】クールな君に胸キュン中!
放課後になり、あたしは久々に桐谷くんと一緒に帰っていた。
他愛ないを会話していると、桐谷くんは早速本題に入った。
「中野から聞いたんだけど、最近、放課後はすぐに教室から出て行くんだって?」
「え?」
「市原も、放課後になると折原が元気がないって、心配してたよ」
舞ちゃん……イッチー……。
そんなこと、ないのに……。
「……それと、最近俺のこと避けてる?」
「えっ?」
胸の内が、ドキリとした。
桐谷くんが横目であたしのことを見ている。
避けてるわけではない……極力関わらないようにはしていたけど……。
なのに桐谷くんは、あたしの変化を勘づいていた。