【完】クールな君に胸キュン中!




放課後になり、あたしは久々に桐谷くんと一緒に帰っていた。


他愛ないを会話していると、桐谷くんは早速本題に入った。



「中野から聞いたんだけど、最近、放課後はすぐに教室から出て行くんだって?」



「え?」



「市原も、放課後になると折原が元気がないって、心配してたよ」



舞ちゃん……イッチー……。


そんなこと、ないのに……。





「……それと、最近俺のこと避けてる?」


「えっ?」



胸の内が、ドキリとした。


桐谷くんが横目であたしのことを見ている。



避けてるわけではない……極力関わらないようにはしていたけど……。



なのに桐谷くんは、あたしの変化を勘づいていた。



< 364 / 453 >

この作品をシェア

pagetop