【完】クールな君に胸キュン中!
「あんたと一緒にいると、ついからかいたくなるけど……もっと優しくするから」
「………」
「意地悪するのも、控えるようにする」
桐谷くんは、今のままでも十分優しいのに。
それ以上なんて……求めてないのに……。
「他にも、何かあんなら言って。
足りないものは、すべて俺があげる。だから、俺のそばにいてよ」
「……っ」
「あんたのこと好きだから、離したくない」
ジワリと視界が滲んだ。
桐谷くんの真っ直ぐな想いが、あたしのグニャリと歪んだ心の内に浸透していく。