【完】クールな君に胸キュン中!
生きる術をなくして、死ぬ術も見つからないあたしは、出来損ないなりに、とある図書館でテスト勉強をしていた。
勉強だけは、あたしを裏切らない。
努力した分だけ、必ず結果として返ってくるから好きだった。
まぁでも……いい結果をとっても、誰も見向きもしないけれど……。
って、本当にバカだ。何してるんだろう、あたし。
こんなに一生懸命勉強しても、意味ないじゃん。
……なんで……。
なんでこんなに頑張ってるのに……誰もあたしを必要としてくれないんだろう……。
自分の無力さに涙があふれそうになったとき、図書館で隣に座った少年がふと目に映る。
その日の図書館は、テスト期間ということもあって満員だったから、たまたま空いてたあたしの隣の席を選んだだけなんだろう。
ホントに偶然。
だけどそれは、あたしにとっては運命でした。
――だって、君と出会えたから。