【完】クールな君に胸キュン中!
翌年の高校2年生。
桐谷くんと同じクラスになり、あたしは変わることを決意した。
何度だって君にぶつかり続ける。
好きって伝え続ける。
あたしの全てを捧げてもいいって、本気で思える相手だったから。
こんな出来損ないのあたしが、初めて好きになった男の子。
彼はあたしより背が高くて、あたしより大人っぽくて、あたしよりずっっっっと重たい何かを抱えてる人だった。
君の笑顔を取り戻すためなら、あたし本気で、なんでも出来る気がしたんだ。
そりゃあ、ヒーローみたいにかっこつかないけど……。
世界中の人を救うことはできないけど……。
大切な君のためならば、あたし、すごく頑張れちゃうんだ。