【完】クールな君に胸キュン中!
「俺、あんたのこと結構気に入ってるよ。ずっと一緒にいてもいいって思うくらいには」
「……!あ、あたしだって、桐谷くんのことめちゃくちゃ気に入ってますよ……!」
すると桐谷くんは、ふはっと無邪気な顔で笑った。
そのまま素早く身を起こし、乱れた制服も整えないままこちらに向き直った。
そして、そっとあたしの頬に手を添える。
「じゃあ、あんたは可哀想だ」
「……え?どうして?」
「一生俺に、可愛がられる運命だから」
「な……っ!」
「御愁傷様」
そう言って、桐谷くんは強引に唇を押し付けた。
全身に電流が走ったみたいに、体が小さく震える。
桐谷くんの鼻先が、少しだけ頬に当たっているのがわかった。