【完】クールな君に胸キュン中!




日記に書かれている言葉を見て、俺は声を失った。



「…………」



なんなんだよ、あいつ……。


あのとき、意味もなく俺に欲しいモノを聞いてきたのは……そのためだったのか?




《修也の欲しい物は仲間。信頼できる仲間が欲しいんだって。
絶対に俺がなんとかしてやる。プレゼントしてやる。
それまでは俺があいつのそばにいて、ずっと支えてやるんだ。
ちゃんとあいつが、新しい仲間と笑ってる姿を見届けるまでは、あいつを笑わせてやるのは俺の役目だ》



日記に書かれている徹の文字に、そっと指で触れる。


なんとなく、胸の中に込み上げるものがあり、まぶたが熱くなった。




ラピスラズリの石言葉は、友情と信頼。




……宝石がついてるアクセサリーなんて、あいつらしくもないプレゼント。


その中に、どれだけの徹の想いが含まれていたんだろうか?



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