【完】クールな君に胸キュン中!
「……桐た……修也くん、突然ごめんね」
まだ名前、言い間違えるのか。
「……ホント、ビックリしたんだけど」
「あたしがひとりでサプライズしてもいいかなって思ったんだけど、みんなで桐谷くんをお祝いした方が楽しいかなって」
ニコリと無邪気な笑顔を見せ、そう言った奈乃が可愛くて仕方ない。
さっきもらったプレゼントがたくさんあって、邪魔ではあるけど、思わずその頬にキスを落とした。
「……なっ、へ!?」
「……ありがと。めちゃくちゃうれしい」
だって、こんなにもたくさんの仲間に祝われたのって初めてだ。
今日の日付を思い出す。
確かに今日は、俺の誕生日だ。
毎年、いつも夜ご飯のあとに親がケーキを出してくれるまでは、自分の誕生日を忘れてることが多いから……。