【完】クールな君に胸キュン中!
「ごめんなさい。やっぱりあなた達の言うことは聞けません」
ぺこりと頭を下げて、謝った。
顔あげて、強く前を見据えて彼女達を見つめる。
「いつか、桐谷くんに振り向いてもらいたいんです」
ポツリと消えいるような声でつぶやいた。
これはあたしの信念だ。
「ずっと振り向いてもらえないかもしれない。簡単なことじゃないことくらいわかってる。
……でも絶対に、諦めたくない」
……本気で好きだから。
「あー、まじウザ。そういうのホント寒気するからやめてほしいわ」
怒気を含んだその声で威圧するように、あたしに一歩近づく女の子。
彼女はグッとあたしの胸ぐらを掴んだ。
ひぃっ!!