【完】クールな君に胸キュン中!
お昼休み。
舞ちゃんはお弁当を食べ終えると、トイレに行ってくると言ってでて行ってしまった。
あたしは暇で、ひとりで足をプラーンプランさせていた。
「折原さーん」
ふいに誰かに呼ばれ、ハッとする。
見ると、同じクラスの子が教室のドアのとこからこっちに向かってきた。
「どうしたの?」
「隣のクラスの阿部さんって人から伝言。
今朝のことで謝りたいことがあるから、放課後に資料室に来てほしいって」
その女の子は廊下を指差しながらそう言った。どうやらついさっきまでそこに、阿部さんがいたみたい。
阿部さんって、今朝会ったばかりのあの人のことだよね?