【完】クールな君に胸キュン中!




黒板の日直の欄を見てみれば、そこには〝桐谷〟と書かれている。



どうやら今日、彼が日直みたい。



あたしは席から立ち上がると、桐谷くんのもとへと駆け寄った。




「桐谷くん!あたしも手伝うよ!」



「…………」




ポーカーフェイスで何を考えてるかわからないその顔と目が合う。



だけどすぐにそっぽを向かれた。




「いい」



「えっ」



「これ俺の仕事だし」



ガーン。



「で、でも、前にあたしが日直のとき、桐谷くんあたしのこと手伝ってくれました!」



「手伝ってないよ。犯罪者の注意をしただけ」



「だけど……!桐谷くんのおかげで仕事がはかどったのは事実です!恩返しさせてください!」




< 71 / 453 >

この作品をシェア

pagetop