イケメン×2+美少女
**えみside**
私は松坂くんと電車に乗りながら、さっきの出来事を思い出していた。
あの女の人大丈夫かな?
泣いてるよね…
泣きながら走って行っちゃったもん…
「…お前、今何考えてる…」
顔に出ていたのか、松坂くんにバレてしまった。
ここは正直に話した方が…
「…さっきの女の人。
大丈夫かな?と思って…泣いてたから…」
最後の方は声が小さくなって、松坂くんに聞こえていたか分からない。
それにこんな事言うなんて、まるで松坂くんを責めてるみたい。
やっぱり言わなきゃよかった…
「…えみ、そんなこと考えてたのか?」
無言で頷く。
怒…られる…かな…?
「ごめんな…俺が悪かった。もう絶対あんなことしねぇから」
え?
てっきり怒られるかと思ってたのに…
怒るとは反対に謝った松坂くん。
そんな些細な事でも嬉しくて…
「うん!」
そう元気に返事した。