イケメン×2+美少女
「…んっ…」
「えみ?! 大丈夫か?! 」
重たい体を起こして立とうとすると、フラッとなりまた倒れそうになった。
そんな私を支えてくれる松坂くん。
「…っと、危ねぇ…
まだ立たないほうがいい。5時間も寝てたんだからな」
えっ?! 5、5時間?!
そんなに寝てたんだ…
まぁ、気を失ってただけなんだけど…
「…ねぇ、松坂くん?」
「…あ?」
「今、龍汰はどこにいる?」
止めるって言っても、やっぱり自分から行動するのは難しい。
「…教室で女子に囲まれてる」
よかった…
ここは保健室。
教室からは遠い。
「えみ」
いきなり松坂くんに名前を呼ばれてビックリしたけど、すぐ返事した。
「ん?」
「俺のこと玲海って呼んでよ」
玲海…?
玲海って呼ぶの?
なんか恥ずかしくて呼べない…!
「えみ。今すぐ呼んで?」
も〜…
なんでこんな時だけ甘い雰囲気になっちゃうわけ?
「…玲…海…」
「よしっ、これからそう呼べよ?」
「うんっ…!」
恥ずかしいけど…
でも松…玲海に頼まれるものなら何でも出来る気がする。