イケメン×2+美少女
「う、ううん…!そんなことないよ…!
それより、もぅ部活の時間でしょ?体育館行こっ!」
龍汰なんて気にしない…!
もぅ、怖くない…!
大丈夫…
大丈夫…
私大丈夫…?
「ハァ、ハァ、ハァ…」
あれっ?
どうしていきなり呼吸が乱れるの?
「ハァ…く、苦し…い…ハァ…」
そんな私に気づいたのか玲海が…
「えみ。落ち着いてゆっくり呼吸しろ。何も考えるな。呼吸することだけに集中しろ」
玲海がそう言ってくれて、その指示通りゆっくり呼吸すると呼吸の乱れが治った。
「落ち着いたか?」
少ししてから玲海が私に聞いてくれた。
いつの間にか美月達はいなくなっていた。
きっと玲海が先に体育館に行くように言ったんだと思う。
「…うん…落ち着いた…」
「今日の部活は休め。動かない方がいい」
部活休むのか…
「見学する…」
やっぱり休むのと見学するのでは違うから。
「そうか…あんまり無理すんなよ?」
「うん…ありがとっ」
いつもと違う玲海の優しさが伝わってくる。