イケメン×2+美少女
私は白い線を踏むのをやめた。
それとほぼ同時に映像も消えた。
「…今の見て分かったでしょ?
えみは皆から愛されてる。だから生きなきゃだめなの。
出来る?」
私は…生きなきゃ…
生きないと…!
「…私戻る!玲海達がいるところに!」
「よしっ!じゃぁ、頑張ってね!
あっ…それから…
龍汰のことあまり怒らないであげてね?もう反省してるみたい」
龍汰…?
あの龍汰が反省?
…そんなわけ…ない…
この前だって私のことナイフで刺そうとしたもん…
「無理だよ…だって恭子のこと殺したんだよ?怒らないなんて絶対無理…」
許せるわけない…あんな酷いことされて恭子を殺して…
「…確かにあの日えみを助けなかったら私は死んでなかった…」
…ッ
「でも私は後悔なんてしてない。えみを助けて死ぬことが出来た。人間なんていつか死んじゃうんだから。私はそれが早まっただけよ。
……だから私は龍汰を恨んでない」
恭子…
私はこんな優しい親友に出会えてよかった…そう思った。
「すぐには許せないと思う。
少しずつでいいから許してあげて?」
「…ん。分かった」
「ありがと」
そこで一つの光が差し込み私は現実世界に戻った。