イケメン×2+美少女

「じゃぁ私達は教室戻るから〜。別れたら報告よろ〜」



あはははは…と笑いながら去っていく真弓ちゃん達。


ど、どうせ…嘘なんだから…


私と玲海が幼馴染みなんて…



心配しなくても大丈夫だから…



そうやって自分に言い聞かせても不安は取れなくて…



「えみ!? こんなところで何やってるんだよ!? 」



頭を抱えながら考えていると玲海が心配してくれて私のところへ来てくれた。



「?どうした、えみ?」


こんなに優しい人が幼馴染みということを隠してるわけない…


仮に幼馴染みだとして…どうして私は玲海と幼馴染みっていうことを忘れてるの?



もぅ…わかんないよ…



「真弓達に何か言われたか?」



「……私と…玲海が幼馴染みだ…って言われた…」


そう言うと玲海は驚いた顔をした。


ねぇ…なんで?


なんで驚くの?


幼馴染みじゃないんでしょ?



「…玲海?幼馴染みなんて嘘だよね?! 私に隠してるわけないよね?! 」


「えみ…俺たちは…
幼馴染みだったんだよ…」


「…ッ!」




玲海まで嘘つくの?



幼馴染みが嫌ってわけじゃないんだ…


幼馴染みっていうのを知らなかった自分が嫌だ…



好きな人と幼馴染み…しかも恋人だったら嬉しくないわけないよ…



でもね?


私は玲海と幼馴染みなんて知らなかったんだよ?




「…えみは…」


「ごめん…先に教室に戻ってるね…」



私は玲海の声を遮って教室に戻った。



ごめんなさい…


でも…少しだけ考える時間をください…







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