イケメン×2+美少女
そんなある日。
えみが引っ越しをするということを知った。
えみのお母さんと母さんが話していたのをこっそり聞いてしまった。
"これ以上、玲海くんを傷つけたくないわ。だから明日引っ越すわね…"
"そう…寂しくなるわね…
時々会いましょうね。玲海にはきちんと言っておくわ。"
あぁ…
もうえみとは2度と会えない。
この時はそう思っていた。
…そして次の日、お別れの言葉を言わずにえみはそのままどこかへ行ってしまった。
それから俺は小学校に入学した。
今まで笑っていた俺なんてどこにもいなくて、無表情のまま。
そのまま小学校高学年になり、告白される回数が多くなった。
母さんと父さんは綺麗な顔だちをしているから、俺もきっと綺麗な顔だちだと思う。
でも、告白されても全部断った。
変わらずえみのことが好きだったから。
いつかまた再会出来ることを信じて…