ただ君のそばにいたい


コロコロ…



「ごめんなさーい!」



そう言って小さな男の子が走ってきた



「サッカーしてたらボール飛んでっちゃったの。ごめんね。」


「ひとりでか?」



笑う男の子のそばには誰もいなかった。





「うん!お姉ちゃんみたいな存在の人はいるけど、今おじちゃんたちから押し付けられてるお仕事してるから…」


「パパは?」


「ママとパパは死んじゃったの。」


「悪ぃ…」


「けど、ふうおねぇちゃんいるから平気なの!
おじちゃんたちは嫌いだけど、ふうおねぇちゃんは大好きだから僕が守るの」


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