ただ君のそばにいたい

「すみません!おそくなって!」

「大丈夫だよ、俺も今きたから。」


グゥ…

「ぷっ。お腹減ってんの?」

「走ってきたから…」


俺は久しぶりに笑った気がした。
素直に笑うその子が愛しくなった。

「なんか食う?食いにいこうか、」

「でも…時間平気ですか?」

「うん。どーせ暇だし。それに…」

「それに?」

「また絡まれたら不安に思うでしょ。」




俺はただ口実を作りたかったのかもしれない。




「あ!あの、名前はなんて言うんですか?」

「俺?橋本俊哉。17だよ。」

「ふふっ同い年ですね。」

「なんで笑うの。てか君は?名前」

「オトナっぽいから。あたしは和華羽です
桜庭和華羽。」

「んじゃ、タメ語でいいよ。堅苦しいし」

「じゃ、俊哉くん。いこ。ファミレス」

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