ただ君のそばにいたい

けど、それはいっときの夢だったんだ。
俺は幸せで忘れてたんだ。



オヤジの存在を。


俺が和華羽と付き合ってることを知って
別れろって言ったんだ。。



~お前は橋本グループの後継者だということを忘れるな。
桜庭和華羽がどうなってもいいなら好きにしろ~



おれは
親父の恐ろしさを
俺が一番良くわかってたから

そんなことできなかった。


だから、和華羽に別れようって伝えることを決意した。

和華羽は全てわかってたみたいで
別れを受け入れた。


~和華羽、ごめん。別れよ。
和華羽のこと守る力がない。

…うん。わかった。幸せになってね~


俺は涙が止まらなかった。
初めて愛した奴は愛することを許されなかったから。


俺はもう終わったと思った



けど、
俺が一番良くわかってたはずなのに
完璧主義の親父のことをなめてた。


< 237 / 245 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop