ただ君のそばにいたい
別れた次の日。
まだ傷心中だった俺に親父は言った
お前との婚約相手を見つけた。
今日会ってこい。
会社としても文句のないお嬢様だ。
俺は、どこの誰かも知らない奴と
婚約しなきゃいけないってことになった。
さすがにおれもきれた。
「ふざけんなよ!
せっかく愛したやつが見つけれたのに
お前が離した。
なのに、お前は愛してもない奴を愛せっていうのか?!
残酷すぎんだろ…」
「それがお前の人生だ。」
「俺の人生はお前に決められるもんじゃねぇ!」
おれは、全てを捨てて生きる覚悟をした。
けど、ガキの空回りなもがきなんて
笑えるくらい一瞬でひねりつぶされた。
親父は永遠に和華羽と俺を離すために
俺をフランスへ留学っていう形で日本から追い出した。
結婚しない代わりに
二度と和華羽と会わない約束をして…