ただ君のそばにいたい
楓空がつぶやいた。
・・・・・第一声がそれかよ。ぶれねぇな。
「嘘ついてどーすんの。」
「…なんで優雲くん。そのこのどこが!」
「んー、わかんない。
けど強いて言うならお前らと違うとこ。
お前らみたいに最低な人間じゃない。」
「優雲くん…」
「だから、消えろ。俺の前に現れんな。
コイツになんかしたら女でも容赦しない。」
「でも、優雲くん。その女親いないの。
捨てられたとか言ってたわね。
あなたに原因があるんじゃないの!?」
…ギュ。
あいつの手に力がこもったから
ふとあいつの顔を見た。