ただ君のそばにいたい



楓空がつぶやいた。


・・・・・第一声がそれかよ。ぶれねぇな。


「嘘ついてどーすんの。」





「…なんで優雲くん。そのこのどこが!」



「んー、わかんない。
けど強いて言うならお前らと違うとこ。
お前らみたいに最低な人間じゃない。」

「優雲くん…」

「だから、消えろ。俺の前に現れんな。
コイツになんかしたら女でも容赦しない。」



「でも、優雲くん。その女親いないの。
捨てられたとか言ってたわね。
あなたに原因があるんじゃないの!?」



…ギュ。
あいつの手に力がこもったから
ふとあいつの顔を見た。





< 45 / 245 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop