庭師とお姫様 (naturally番外編)
「親鳥が居ない間に木から巣が落ちてしまっていたんです」



「じゃあそれを元に戻そうとして、あなたも落ちてしまったのですね」



「えっ?」



「何か大きなものが落ちる音がしたので、見たらあなたがそこの地面に座っていたから」



ミリザ姫からの指摘を聞くなり、彼は一瞬きょとんとした表情を浮かべ、



「ははははっ。全部見られてたのか~。カッコ悪いなぁ」



すぐさま人懐っこそうな大きな笑顔で笑い出した。


その笑顔にミリザ姫は思いがけず目が離せなくなってしまう。


自分よりも少し上くらいの年齢であろう立派な大人の男性を見て……可愛いなんて感じたのは彼が初めてだった。



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