粉雪のファンタジー
『……俺……
振られるの怖えーんだよ……』
『……は?……
先輩がですか?』
『なんだよそれ?』
『だって先輩ですよ?社内一のモテ男ですよ~?なんか、
信じらんないって、ゆーか?』
『だって…ホントに綺麗な人なんだよ…』
『…あ~
そんな綺麗な人なら俺も逢ってみたいっス♪』
『…だあめ~』
『えー、先輩の
ケチ。』
『ケチって!』
『で、どーするん
ですか?』
『ンー、今日
かかってこなかったら、
俺から電話する。』
『先輩なら
大丈夫ですって。
100人いたら、
100人、恋に落ちます。』
『おま!んな訳ねーから!』
『まあ、
頑張って下さい。』
『サンキュ。』
その日の仕事を終え俺達は別れた。