粉雪のファンタジー




マンションに帰り
リビングでくつろぎ、
タバコを吸って
俺は一息入れていた。
時刻は12時を過ぎていた。







『フゥ~~~』







タバコの煙りの行方を
目で追いながら……


『……今日は……もう無理か……』



シャワーを浴びようとした時、俺の
携帯が鳴った。
俺は慌てて
携帯を手にした。







『……もしもし……?』






『……もしもし……あの遅くに
ごめんなさい。
雪です。』



『……ッツ……』



『……あの……
お返事を……』



『……あ……ハイ。お願いします。』



『……本当に……
私でいいんですか?』



『……え?……』



てっきり振られると思ってた俺は、
聞き返していた……


『……貴方の……
彼女があたしなんかで、ほんとにいいんですか?』







『……俺は……
貴女がいい……』







『私でよければ
よろしくお願いします。』



『……え?……
ホントに…?』



『……ええ……』



『……有難う……
こんな嬉しい事ないよ。
雪って
呼んでいいの…?』


『もちろん!』



『……じゃあ……
俺の事も涼って
呼んで…?』



『……はい……』



『……あと……
敬語やめてな…?』


『……はい……』



『……ホラ……』
また。笑っ』



『あ、ホントだ。』


『……今度は……
俺から電話する。
おやすみ…雪。』



『おやすみなさい。』



『涼って呼んで?』






『……涼……
おやすみ……』







こうして俺と雪は
付き合う事になった。



俺の頬を
涙が伝った……
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