いとし君へ
俺たち4人は中学からの腐れ縁で、高校に進学してからも何となく一緒に過ごす様になった。
樹生は学園一のプレイボーイ。
複数いる彼女たちは、誰一人としてその事に不満を上げる者がいないほど。
「俺は平等なの、可愛い子猫ちゃんたちに平等に愛を与えてるんだよ」
そう、さらりと言ったのを聞いた時は全身に鳥肌がたった。
反対に一真と俺は特定の女は作らない。
やりたい時だけ適当に女を呼び出してやるだけ。
彼女なんて煩わしいもん、一人だってメンドクサイのに。
そして俺たち3人とは全く違うのが、瑠唯だ。
あいつには、中2から去年の夏まで付き合ってた彼女がいた。
それが突然別れてからは特定の女は作っていないが、俺と一真と決定的に違うのは瑠唯は純情派だってこと。
口には出さないが、女みてぇに普通の恋愛を望んでる。
そんな俺たちが最近、暇つぶしに始めたゲーム。
"羊狩り"