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そっと唇を離し、私が持ってきたケーキを受け取る青木。


空いた手を繋ぎ、私を部屋に連れて行く。


無言のままで。


ケーキをテーブルに置き、振り向いて私を優しく抱きしめた。




「…………いいの?」


耳元で聞こえる青木の囁く声。


主語がないけど言いたい事はわかる。


だから…。


青木の背中に腕をまわしさらに近づく。


…首筋に青木のキスが落ちてきた。


「………すき…だ…」


今までに聞いた事のない青木の切ない声が全身を包む。



私達の恋愛。



等身大の私達の恋愛が始まる。











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