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そっぽを向いてた私を後ろから抱きしめた。


「俺はみゆきちゃんの過去に嫉妬するよ。…それくらいみゆきちゃんが好きだから。それだけは忘れないで」


優しい声で言ってくれた。
こんな些細な事でヤキモチ妬いてた自分が可笑しくなり


「…わかった。えっとお互いの過去は良い想い出として心にしまってこっ。さっ飲もう」


雰囲気を明るくしようオドケタ感じで言う。
シャンパンを飲もうと青木の腕を取ろうしたら強く抱きしめられた。


「…みゆきちゃん、俺に言ってない事があるよね。…わかってる?」


何だろう?言ってない事?


「…ごめん。…わからない」


「…みゆきちゃんの気持ち、聞いた事ない。俺の事、好き?」




…好きだよ。


口に出すのが恥ずかしいだけ。
頷くだけの私。


「言葉にして言ってほしい」


耳元で聞こえる真剣な青木の声。


「………す…き…。すき。青木くんが好き。大好き」


1回、口にしたら、つらつら言葉が出てきた。


恥ずかしいけどずっと言いたかった言葉。


心にあった青木に対する私の気持ち。










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