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「せっかくだし、ケーキ食べようか?」


食べきれないからとショートケーキを買ってきた。


「そう言えば、俺の誕生日のケーキ潰れてたよね。あの時、おもいっきりぶつかって来たもんね、みゆきちゃん」


「ぶつかってって抱きしめたんですけど」


「あれはどうみてもぶつかってだね」


「はい。はい。ぶつかりました」


「認めちゃったね」


笑う青木を見ながらケーキを取りに行こうとした。


「でもさ、あの時のみゆきちゃんの行動ってすごいよね。後で思ったんだけど誕生日プレゼントがみゆきちゃんなのかなー?って」


「…な‥何言ってんの?
そんなつもりで来た訳じゃない」


今更ながらあの日の自分の行動を思い出して恥ずかしくなる。


「みゆきちゃん、耳まで赤いよ。カワイイっ」


青木に背を向けて耳を手で隠す。
青木が近づき私の手を取り立たせた。


「…何?」


手を繋いでそのまま寝室に連れて行かれた。









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