三色の初恋
「それにしてもさあ、りんはんがいなくて残念だね。」
「うん。」
ちーちゃんのいうことに、うちは100%同意する。
『りんはん』っていうのは、うちの親友のひとり、『林 梨奈』のこと!
優しくて、おっとりしたしっかり者!
・・・って、日本語おかしい!?
ま、まぁ、とにかく。そのりんはんとうちらはクラスが離れちゃって、同じ班になれないんだよっ!(逆ギレ)
「・・・なっちゃん?また暴走してるの?」
はっ!いかんいかん。今は班をつくらねばっ!!
ふと横を見ると、女子グループがけんかをしていた。
そこで一人になっていた綾ちゃんに、
「一緒の班になろー!」
といってみたら、
「いーよー!よろしくー!!」
と言ってくれたので、同じ班になった。
「うーん、あとは男子かあ・・・。」
困った感じでちーちゃんが言った。
「「うん。」」
ちょうどその時っ!!
「なあ、一緒の班にならん?」
嫌がる一人の男子生徒をひきずりながら、ある男子が声をかけてきた。