屋上で待ってる
傷口に沁みた霧雨と







──私は変われる。




たしかに変われるだろう。でも。




それは今すぐには到底できなくて。





大きく開いた傷口は、少し触れただけでじくじくと痛んで私を浸食していくんだ。






傷口に沁みた霧雨と





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