浅葱色の唄
道場にある桜の木を縁側から見つめ





時の流れを感じた





十六の年だった私は先生を失い





居場所が無かった、





源煬先生を慕っていた私はせめて道場だけは守ると





ここにとどまっていた。





半年前の彼が今でも忘れられなくて、





あの一瞬で私の何かが吸い込まれて、





近付けば何かが壊れそうで、




寄せる気持ちに戸惑いを感じた
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