浅葱色の唄
何も言わずただただ桜に目を向けていた





(まだお礼を言っていなかった、


言わなきゃ…)



と足を進める





ーーーー「あの、沖田さん…ですか?」





すると彼は此方に目を移し





ーーーー「そうですけども…」





彼と確信し表情が綻ぶ





ーーーー「半年前此処で貴方に命を救われた者です」





沖田は少し考え





ーーーー「あぁ、此処のお嬢さんでしたか」









< 14 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop